コミュニケーションの失敗を避けるための要点がまとまったのでお伝えしつつ、その実践例を伝えるという内容です。
過去に、問題がある相手とのコミュニケーションでは論破より同調、といった趣旨のツイートをしました。
サービス業で実感したクレーマーに対する名テクニックは、可能な限り「ですよねぇ、俺も困ってるんすよ」と一緒な立場に行き、話を聞いてお茶を濁すのが無難というもの。 正しい批判だった場合はそのまま受け止めて後日改善すれば良いし、誤り/嫌がらせだった場合もとりあえず溜飲を下げさせられる。
https://twitter.com/tdhr/status/1531489808669089792
「相手の話を理解している」 「行動しようと挑戦している」 の2点を十分示した上で更に来るような批判は、明らかに度を越しているので「今後に向けて確実な対応を取りたいので、一旦書面に書き起こした上で頂けますか」と冷静になってもらうのが良さげ。
https://twitter.com/tdhr/status/1531489810208391169
ちなみに「それってあなたの感想ですよね(=客観的に事実を見られてないですよね)」みたいな対応は、ほぼ確実に論破できるものの、決して勝利(解決)にはつながらず、お互いに遺恨を残したまま終わってしまうので最悪手(体験済)。
https://twitter.com/tdhr/status/1531490901151076353
これらを、より汎用性高く、短文に落とし込むことに成功したので投稿します。
コミュニケーションの失敗を避けるのに必要なものは
1.言い分を理解していることを伝えつつ、自分の言い分も伝える
2.相手のテンションと感情に、自分のそれらをあわせる
の2点です
コミュニケーションには
・自分の意図や目的を明確に伝える(上記1)
・相手のニーズや期待に応える(上記1と2)
・相手の反応やフィードバックに対応する(上記2)
といった要素があると考えられますが、これらを全て肯定的に達成するための要素が、上記の2点に集約されるのではないでしょうか。
以下、上記の法則に照らし合わせたコミュニケーションの具体例です。
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ケース:興味の無い話を持ちかけてくるチャラい男
チャラい男
「ってか、男女感の友情ってあると思う?」
対応者
「うーん……なんか突然な内容ですが、どっちだと思ってるんスか?」
しっかり考えている様子を出しつつ、まずは言い分を先に理解する、ジャブのような無難な対応(上記1)
チャラい男
「俺は絶対(体の)関係できちゃうんだよねー。ウケる(笑)」
対応者
「(笑)。あ〜あるっスねー。(ただ性欲に負けているだけだろう、と思いながらも……)人間関係が大変なんで俺にはできないスねぇ。なので友情成り立つ派かもしれないっス。」
まずは相手の反応とテンションに合わせて相手の不快感を予防(上記2)。そして論破しそうなワードは避け、適当な理由をでっち上げつつ、自分は相手に反対だという要点だけをぼんやり伝える(上記1)テクニカルなナイスコミュニケーション。
チャラい男
「マジで?ありえんわー(笑)関係できるって(笑)」
対応者
「いやいや、あり得るでしょー(笑)。それより急にこんな話して、何かあったんスか?サクッと言っちゃってください(笑)」
牽制しつつも(上記1)テンションや感情は同調(上記2)。そして相手の言い分の理解をさらに進めるために話を深掘りしつつ、会話の終わるタイミングを狙う(上記1)。防衛的なナイスコミュニケーション。
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このように、正直全く中身も進展も無い、虚無の会話キャッチボールではあるものの、コミュニケーションとしては成立しています。ちなみに、この後は話題を少しずつズラしつつ、相手を話の中心とすることで、不快な内容が自分に飛び火するようなコミュニケーションの回避も期待しています。
ちなみに、テンションや感情の読み取りについては別スキルが必要だと思いますが、これについてはまだ言語化できていないので、今回の要点はまだまだ完全ではないです。また、汎用性の高い要点にしてしまった結果、トレードオフとして具体性が低下して、そして使い勝手が低下しました。申し訳ない。
というわけで……
コミュニケーションの失敗を避ける勘所について、自分の実感している範囲内でお伝えしました。今回の内容よりも、もっと良い要点があれば教えていただけると助かります。
Let’s make our perfect communication…