ツイッターで俺が観測している範囲内でピーターラビットの映画は非常に殺伐としていると話題になっていたので観た。
実際に俺が映画館で観たところ、前評判で聞いていたよりも殺伐していなかったけれど、確かにピーターも家主も自分の利益の為に互いに相手を殺そうとしているし、そもそも主人公であるピーターが擬人化してあるとは言ってもほとんど自分の利益しか考えず理性がない=野生動物的な発想のままのクズだったので、変に道徳を押し付ける作品じゃなくて気楽に観られるエンターテイメントとして楽しむ事が出来たのは息抜きとして良かった。
この映画のキャラクターは全体的に精神疾患をファニーに表現している「くまのプーさん」と同じようなシステムで、キャラクターは個性が強く表現されておりユニークに演出されている。
個人的なお気に入りキャラクターは、厭世観や破滅願望を持っているのにアッパーテンションのサイコ野郎なニワトリと、凶暴かつ賢いキャラとして紹介されていたのに中盤からストリーキングと化すキツネ。どちらも「プーさん」の世界にはいないブッ飛んで振り切れたタイプで俺は魅力的に感じた。
歴史には名前が残らないかもしれないけれどエンタメとして万人が楽しめそうなホームドラマ・コメディの良作だと思う。
ちなみに俺は犬派でも猫派でもなくウサギ派だけど、詳細をまとめるのが面倒くさいので、また別の機会に俺がウサギ好きな理由を書こうと思う。