心に寄り添うパズルゲーム

約1年前。

能登の震災をまともに食らったわけではない。けれど、影響を無視できないくらいには近くに住んでいるし、働いている。さすがに俺でも気分が塞ぎ込んだような状態になるんだと自覚した時には、ロイヤルマッチを延々プレイしていた。よく広告に出てくるメインキャラクターが王様の3並べパズルゲーム。

何かを深刻に考え過ぎて自発的に精神ダメージを負うよりも、疲れない程度に頭を使う作業によって脳のリソースをムダに消費した方がマシだと理解した。ごちうさに代表される日常系アニメはこれと同様に確かに効くんだろうということを実感する。

ロイヤルマッチは、誰でも容易にプレイできて底が割と浅そうなゲームだ。しかし、特殊ギミックやマップ数は予想をはるかに超えるほど多いし、目立ったバグもなくイラストも万人向けで。つまり、本当に、ちゃんとしてる。課金も不要で広告も基本的に出てこない。

そんなロイヤルマッチだからこそ、その時、確かに心に寄り添っていた。