作品制作とフロー状態について

「経路が見えるけれど遠すぎるモノを見ると諦めてしまうので、ギリギリ頑張れそうな範囲のゴールを一生見ていたい」と、ふと思った話。

 

ゲームとか曲とかwebアプリなどなど……を趣味で作っているんスけど、これを収益化しようとした時に、比較対照にする「売れている作品」には、どれにも勝てなさそうどころか、全く届かなさそうなンですよね。

俺の持っている技術は、どれもいわゆる「hobbyist(趣味での制作)」にしかならなさそうで、「indies(利益目的の小規模な制作)」になるためには技術も頑張るメンタルも届いてなさそうですし、「同人(誰かと見せ合って楽しむための制作)」とするには愛が薄そうなんスね。
(この辺りの呼び方と意味の違いは肌感覚で言ってるので、本当は何もかも違うかもしれないです。)

 

で、最近になって、ずっと積読していた「フロー状態についての本」をようやく読み始めたんスけど、完全に膝を打ちましたね。

↓これです(なんかプレミア価格になってますしムリに読まなくて良いです)

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学
フロー体験とは、チャレンジとスキルが釣り合う状況でものごとに没入する体験。それは生活にわくわくする楽しみをもたらし、人生を充実させる。本書はフロー体験を日常生活のあらゆる場面に適用するためのポジティブで実践的な解説書である。

  

‪フロー状態っていうのは、スーパー雑に説明すると、ゾーンとも呼ばれている、めっちゃ集中した状態のことです。

条件は「ちょうど良い難易度のモノ」を「ストレスフリーな環境」で「正しくフィードバックをもらえる」みたいな感じなんスけど、気になった方は各自調べてください。

 

で、このフロー状態が、俺の諸々の技術力に対する気持ちと重なっていたんスね。

つまり、俺の技術力の感覚として「経路が見えるけれど遠すぎるモノを見ると目指すのを諦めてしまうので、ギリギリ頑張れそうな範囲のゴールを一生見ていたい。」があったんスけど、これって完全にフロー状態になりたがっていたンだなァ、と。

最近は「作品制作に集中して楽しみたい」に対する自覚も実感も希薄で、これって要は「hobbyist」にさえなれてなかったンだ、と気付きました。「indies」でも「同人」でもない、完全な虚無の制作。

 

目標や居場所が少し明白になって、自分のそれらが間違っていたと気付けたことで、なんとなくいつの間にか背負っていた肩の荷も少し下りた気がします。

収益化も大事なンですが、今後はフロー状態に入る事自体や、同人的な交流も目的に入れて作品を作っていきたいと思いました。

 

余談ですが「ちょうどいい単語」があると、それがそのまま「ちょうどいい概念」になって、物事が整理されて理解しやすくなるので、本当に助かりますね。

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