オクトパストラベラーの良さ

なんだかんだ不満はあるものの、オクトパストラベラーはやっぱり良かったという話。
 
この日記では公式見解も踏まえながら、個人的な感想を語っていきたいと思ってます。
ちなみにオクトパストラベラーの7割ぐらいのシナリオを終えた段階での感想です。具体的には、全クリキャラ4人、2章で止まっているのが4人です。
 
さて、昔ながらの 2D ドット絵 JRPG ということで、今作は賛否が分かれそうなタイトルだと思っていたんスけど、まさかの100万本突破は予想外でした。


昔のゲーム≒高難易度、というのはゲームが好きな人にとっては割と自然な認識だと思います。で、実際にオクトパストラベラーをプレイしたところ、戦闘バランスが比較的高めに設定されていたんで、やっぱりかって思いましたね。
このゲームは発売前から明らかにロマサガをオマージュしている雰囲気があったんで、同じように何かとんでもないバランス調整ではないか、と期待していた人は俺以外にも多かったんじゃないかと思います。序盤からいきなり戦えてしまう強敵、それをムリに倒せてしまうシステム、バランス崩壊させる強力な技やアイテム、不条理な詰み、とか……。
で、大体ありました。最高ッスね。
自分の周りのゲームが好きな人には、こういう、無茶な高みをどうにかして突破したり、バランスを崩壊させたりするのが好きな人が多い気がします。たぶんゲームシステム自体を越えるべき問題として捉えて、それを圧倒的に突破することで、通常のプレイとは比にならない格別の満足感を得ているんじゃないかと。
逆に、そういった高難易度の戦闘やら不親切な攻略法やらが、そこそこ要求されてくるので、本作は軽い気持ちでやるゲームかどうかは正直微妙なラインだと思います。攻略 wiki が簡単に検索でき、それを見る前提になりつつある現代では、これも許容されるのかも知れないんスけど。
 
戦闘が難しい一方で、ストーリーのボリュームはかなり少なめに設定されていて、これは現代人にとって良いと思いました。現代はエンタメが豊富過ぎて自由な時間が少ないので、そこでバランスを取ったのかな、と。勿論ストーリーの薄さは不満としてレビューされてるんですけど、個人的には好判断だと思ってます
ただ、ストーリーの薄さの割に、キャラの描き方が妙にうまくて没入感があるんですけど、これはドット絵だからこそ想像されるんでしょうかね。それともセリフ回しの妙ですかね。特にプリムロゼのストーリーが露骨に悲劇エロくて良かったです。薄い本が相当厚くなるんじゃないかと期待。
 
音楽はアツくてエモいです。古代、植松氏の正当な系譜を感じる王道 BGM 。コンポーザーは西木康智という方らしいです。今まで氏の曲を聞く機会はなかったものの、メッチャ良いです。
 
ところで、ボリュームについての公式の回答なんですが


と、この通り、最近は大作ゲームとインディーズゲームの2極化があったので、ちょうどよいタイミングでの、このバランスだったんじゃないかと思いますね。ハードコアゲーマー向けでもなく、とは言え、スマホゲー程に軽すぎずのミドルレンジ RPG 。
これは、しっかりしたゲーム(=PS4、PC)をプレイしたくないけど、軽すぎるの(=スマホゲー)は嫌(=スイッチ)、というオクトパストラベラーの層とちょうど良いと思います。ハードとソフトの噛み合いが絶妙でした。


で、スマホ展開もありだと思うんですけど、前述の層を考えると、据え置きにするとボリュームで満足しない人が出そうっスね。
 
 
思いつくまま、ここまで書いたんスけど、書きたいことは全部書けたと思うんで、終わりにしたいと思います。
トータルで良いゲームです。怪しげなバランスがあるので、超ライトなゲーマー以外にはオススメです。

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