松屋の創業ビーフカレーの違いと、メニューに対する愛情の無さに対する失望、もう一度以前のカレーを食べたい、という話。twitterでツイートしたモノを推敲して、まとめた記事です。
何か違う
松屋のカレーが今までのオリジナルカレーから創業ビーフカレーへと変更されたことは、もうみんな知ってると思うんスけど、その、実際の中身が何か違うんスね。
前回相当（週８くらいで）食べていたンで確信しているんスけど、半年ほど前に松屋が販売していた創業ビーフカレー（以下「半年前」）と今回定番化した創業ビーフカレー（以下「新」）は、確実に別物だと思います。「新」は今までのオリジナルカレーと「半年前」の中間みたいな、中途半端な存在なんスね。
念の為、５回「新」を試したんスけど、やっぱり辛過ぎるし旨味は減ってますね。味は悪くなく、むしろちゃんと美味しいんスけど、半年前の、あの日俺たちが愛したカレーは死んだ……。
今までのオリジナルカレーを１０段階で８～９とすると、「新」の辛さは７～８くらいで、これはこれで好きなんスけど、「半年前」は明らかにもっと甘く、４くらいの辛さだったと思います。いわゆる旨味と甘味、コクのバランスが良い、王道の「欧風カレー」だったンじゃないかと。エピック。
「新」が定番に切り替わる前のオリジナルカレーは、松屋の会長好みの味（万人に向かない辛過ぎ調整）で作っていたらしいんスけど、もしかしたら今回もどこかで会長の好みが割り込んで、不要な辛さを推したのかもしれないスね。
（略）…「辛さで耳の裏が熱くなるほどでなければカレーとは呼べない」という瓦葺会長の持論があった。…（略）…そうして出来上がったカレーと、現行のカレーを瓦葺会長が比較をするのが常だという。歴代の担当者が既存のオリジナルカレーよりも「本格感」のあるスパイシーなカレーを目指して研究を続けているうちに、辛さもどんどん進化したのかもしれない。
辛さ強烈！ 松屋のカレー「年々スパイシー化」の謎
そして、推測に過ぎないんスけど、たぶん今回の「新」の定番化に合わせて値段を抑える為に、明らかに牛肉の量と「何か」が減らされて、動物の脂肪由来の味わい（コク？）が減っていると思います。そして妙な油分が増えている気がします。
サラダ油で油分をかさ増し？牛骨が少ない？もしかしたら辛さが増したのも「半年前」にあった旨味不足をマスクする為なのかもしれないですね。
恐らく値段を上げつつ素材は低コスト化。残念ながら、ただの事実上の値上げじゃないですかね……。
松屋のメニューに対する「雑さ」について
ところで、松屋は昔からメニューに対して若干不誠実（迂闊？）で、調味料の味付けを少しだけ変更して新メニューと言い張ったり、過去に何度も発売しているメニューを新発売っぽく再販売したりしがちなんスね。
これは以前の日記にも少し愚痴りました。
例えば今期の期間限定メニューの和風タルタルチキン定食に使われているチキンは前回の期間限定メニューのごろごろチキンのてりたま丼からのチキンの流用に違いないしその前はごろごろチキンカレーにチキンが使われていたし…（略）…恐らく松屋には「流通を確保し供給を安定させる、大量購入による仕入費用の削減、在庫リスクの軽減」みたいなテーマがある。
松屋のメニューについて
最近だと、牛鍋膳（牛めしに使っている牛肉をすき焼タレの入った鍋に入れたメニュー）に味変キムチ（中身はサイドメニューにあるキムチと違わない）を追加して「キムチ鍋チャレンジ」はいかが？みたいな店内放送が流れていたんスけど、ここまでゴリ押し過ぎるとさすがに笑えますね。
ちなみに一応試しましたが、さすがにキムチ鍋にはならなかったですね。
今回の「新」定番化の広報も、炎上商法と思われても仕方ない宣伝方法でしたし、松屋は全体的にメニューの扱いが雑過ぎますね。
もう少し、ワクワクさせてくれる、みんなの食卓であって欲しいよ。
（余談ですが、そもそも創業ビーフカレー自体が創業の味じゃない、良くなっているけれど、といった旨のツイートを半年ほど前に見かけたんスけど、たぶんこれも事実だと思います。いい加減過ぎるので。「新」は恐らく3代目の創業ビーフカレー。）
まとめ
前回の創業カレーが販売された時、一生付いていこうと確信していただけに、事実上の、ただの値上げみたいになってしまった、この所業は悲しい。
値段が「半年前」よりも上がっても良いから、俺は、以前のカレーを食いたいだけなんだよ……！
これが不景気か。
かなしい。
