先日、松屋のカレーについて悲しいという記事を更新しましたが、今回は「シュクメルリ定食」がまた、ちょっとだけやらかしているな、という話。

実際に食べてきました。
雑感
この組み合わせで美味しくない訳がない、素直に完飲です。
ぼんやり考察
松屋は有り物の組み合わせから新メニューを開発している、と以前より考察しているんスけど、今回の「シュクメルリ」も例に逸れず、以前販売していたクリームシチューとゴロゴロチキン、チーズを使用したメニューとなってました。

恐らく原価を低く抑えられる&ずっと人気の高いゴロゴロチキンを、何とか使用して新メニューを開発しようとしたンでしょうね。当然スね、納得です。
開発スタッフはよくジョージア料理「シュクメルリ」というメニューを探してきたな、と思います。有り物で出来そうかつ、新しい雰囲気を出せる、まさに「丁度いい」が詰まったメニューだと感心しました。
そこに更に新しい素材のサツマイモを投入したのは評価してます。一品加えるだけで新しさを演出できるなら安いですし。
当初は「在庫が余った鶏肉やチーズを処分する為、少数の店舗で全国的に少しずつ販売する戦略」を取ったンだと思っていましたが、今回のは恐らくロケーションテスト、ベータテストの方でした。人気の鶏肉を在庫処理&販売終了する訳ないスよね、反省。
以前より松屋は少数の店舗で新メニューをこっそり提供し、反響を見てから全国販売するという戦略を取っていたんスけど、今回はそこへ、故意のステマ戦略なのか偶然かは判断がつかないですが、ジョージアの大使館の方が加わり、うまくtwitterでバズったみたいです。宣伝効果はかなり良かったンじゃないスかね。
シュクメルリのサツマイモについて
ところで、そもそものシュクメルリとは何なのか、少し調べてみたんですが、どれだけググっても「チキンのガーリッククリームソース料理」という情報ばかりが出てきて、サツマイモが入っているレシピは全く出てこないんスね。
もしかしてイモ自体が入ることがなく、松屋が勝手にやった和製アレンジなのではないでしょうか?
気になってレジャバ臨時代理大使へのインタビュー記事を見返していたら、
やっぱり、誰もサツマイモに全く触れていないじゃないスか……!
シュクメルリとは、ジョージアではおなじみのシチュー。
松屋のポスターでは、「鶏もも肉を使ったにんにくととろけるチーズのホワイトシチュー鍋」と説明されています。
“ある国”の大使が、なぜか「松屋」でウキウキでごはんを食べていた理由
――松屋のシュクメルリ、お味はいかがでしたか?
鶏肉、にんにく、チーズのバランスが非常に良く、とても美味しかったです!素晴らしい再現です。またご飯にもよくあっていたという点が新しい発見でした。
“ある国”の大使が、なぜか「松屋」でウキウキでごはんを食べていた理由
とは言え、松屋は雑にメニューを作りがちだと思っているので、馬鹿にしていると思われないか心配でしたが、再現を褒めてもらえているみたいで安心しました。リップサービスかもしれないスけど、良い人感が伝わってきます。
勝手なイメージなんスけど、日本人は食文化にうるさい人が結構いそうですよね。いまだにカリフォルニアロールにキレてる人も、そこそこいそうスね。海外に乗り込んでドヤる、観ていて恥ずかしいテレビ番組もあったみたいですし。
一応というか、せっかく紹介するなら「和製アレンジでサツマイモいれました」と言うのが誤解を与えなくて、正直で良いのでは。
でもサツマイモを入れないとインパクトが少なくて、ただのチーズが乗った鶏肉のシチューって言われそうスね。
というより、もしかしてシュクメルリ自体がマジで、チーズとニンニクが効いただけの、鶏肉のシチューなのでは??
まとめ
松屋のメニュー、安くて美味しいのが多く、何より24時間営業で助かっているんスけど、メニューと広報から漂う不誠実感だけは何とかしてください。
個人的にふざけるのも、ふざけられるのも好きなんスけど、万が一、炎上して松屋が店舗規模や営業時間を縮小されると困るので避けて欲しいです。応援してます!