夢に出てきた「エルリギ」という(同人)ゲームタイトルを検索しても存在せず、ウィルスに感染しそうな危険そうなサイトと、不条理な小説のランダム生成したような文字(↓下記サイト)だけがヒットした。
鬼才。
ほぼうろ覚えの英語スペルだと、elbidlidgeと書き、読まないbidがある、といったような話があった。
漢字表記もあり「〜〜義」だった気がする。
「ニルギリ」「ラジルギ」「御茶義理」あたりのワードが夢の情報に乱雑にコンタミして産まれたのかもしれない。
夢の中に出てきたそのゲームを作成・配布していたサイトは、古めかしいデザインと萌えキャラ絵のある手打ちhtmlサイトだった。
どうやらその界隈には同好の士がいくらか集まっているらしく、アングラ(?)同人ゲームがこんなにひっそりと、長い年月を生き延び続けた事に動揺した。
ゲーム内容はほぼ覚えていない。不謹慎ゲームのような出オチの一発ネタだったような気もするし、尖ったコンセプトのノベルゲームだった気もするし、SFCドット絵みたいに描かれたタクティクスオウガみたいなシミュレーションRPGだったような気もする。
最後の一つは、夢に同時に出てきたファイナルファンタジーの亜種かもしれない。その攻略記事サイト(?)には特殊な職業の紹介があり、その中の1つであるネクロマンサーは微妙だという内容だけを覚えている。
そもそもこのゲームをプレイしたかどうか自体すら怪しい。
俺の夢は大体が無意味で理不尽だけれど、完全に創作や妄想で構成されているわけではなく、現実の何らかの存在の延長線上にあり、そのせいか少なくとも目覚めた瞬間には妙な現実味を帯びている。
目覚めと共に、そんな夢が少しずつ欠けていく事で、確かにあったように感じられた現実が喪失してしまう感覚に陥り、大事な何かを失ったような、少しだけ感傷的な気分になる。
目が覚めて活動するにつれて思考がクリアになり、やがて、現実であったように感じていたその感覚さえ忘れると、もはや夢を振り返っても一笑に付すような内容にしか感じられない。
それでも、現実味を帯びた夢を見る度に、しかしその目覚めの瞬間までは、確かにそれらの世界はあったと思い出し、結局その感覚は消えていく。