何か作品を作る上でのコツみたいなもの

結局のところ自分の本当に良いと思うものを作るのが良いという話です。

はじめに

直近の作品として「アメリカヤマシギオンライン」「松屋1000円ガチャ」「善意の花」と発表したんスけど、それなりにバズりました。

恐らく多くの人に受け入れられる作品を発表できたンでしょう。そして「ようやく俺のセンスがちょうど需要と合うところに来た」という自負みたいなモノが生まれたんスね。

 

が、ここ最近はスランプに陥って複数の作品をボツにしています。

 

そこで内省した結果、上述したような「需要に対するセンスがある/ない」といったような考え方が間違いだった、という結論になったんスね。

同時に、作品制作をする上で「自身のセンスを需要に合わせる」というスタート地点も間違いで、「ただ自身の欲しいものを作ることだけが大事だった」と結論付けられました。

受け入れられる作品とは

そもそも受け入れられる(≒需要のある)作品が何かなんて、一部の天才を除いて、普通は誰にも分からないんスよね。そんなに簡単に分かっていたら、世の中ヒット商品で溢れていると思います。

その中で自分の思い付いた需要なんてものは、大体が勝手な想像の押し付けに過ぎないですよね。たぶん、自分が他人の気持ちを理解した気になって、上から目線で偉そうになっているだけで、実際には何も分かってない状態です。

この調子で創作しても、作品を作る時に間違った指標が出来てしまうンで、受け入れられる作品になるわけないですよね。

 

他方で「ヒットさせたい」とか「チヤホヤされたい」とか「ドヤりたい」みたいな承認欲求、慢心やおごりみたいなモノだけはしっかり存在して、どこか拗らせてしまってるんスね。

こんな他人主体の言い訳から作られる上に、エゴの塊だけはたっぷりの作品なんて、気持ち悪い不快な作品ですよね。自身が他人の感情をコントロールし易いと考えている。完全に見下してバカにしている。

 

つまり、俺がスランプなのは、どこか他人を完全に理解した風になってしまい、見下し、バカにしている部分があったンだと思います。本当におごり高ぶっていて、愚かでした。

よほどのプロの創作じゃないと、こんな魂胆はすぐに、必ず見抜かれると思います。自身の作品の評価をする際は、冷静で客観的な立場になれるワケもなく、甘い判断で安易に過大評価してしまいがちで見逃すンで。

そういう意味では、ここ最近の作品をボツだと判断できただけ良かったです。

 

今までの俺の作品を振り返ると「手抜きだしクォリティに納得していないけど、とりあえず作品アップしたら多少は良い評価もらえるやろ(^ω^)」と言えなくもない作品がいくつかあった事は間違いないです。非常に申し訳なく思います。今後は気を付け自重します。

(「おもしろい/感動したやろ?」みたいな作品に触れた時の不快感の正体はコレだったんスね)

 

閑話休題。

良い作品を作る上で何が重要なのか

じゃあ、結局良い作品を創作するには何が重要なのかと言えば、たぶん、この全く逆をやれば良いだけなんスね。つまり「本当に自分が良いと思うモノ・必要なモノを作ること」だけが大事です。

しかも、これって前述の承認欲求みたいなエゴと同居できますし。

 

俺が最近作ってそれなりにバズった作品も、俺自身が欲しいと思ったモノを作っただけなんスよね。で、俺と同じ趣味嗜好の人が一定数いて、その人達も同じように作品を気に入ってくれただけです。

仮に自身の趣味嗜好が他人とは大きく外れている事があっても、世界中の全員とズレていて、自分1人だけがおかしい、みたいな事は滅多に無いスよね。たぶん誰かには刺さる。

こうやって自身に刺さる作品を作った時には、他人に刺さる人数の多少があるだけで、それは勝手な想像から作られた需要を想定して作った作品に比べて「センスが良い」になると思います。

 

自分の心に素直に向き合い欲望をさらけ出すのは、どこか気恥ずかしいですし、本当に難しいです。ただ、それが明白になる程に、深くなる程に、本当に良い作品にたどり着くンじゃないスかね。

そして、そういう愛がある作品は、それが完成した時点で自身が満足できる作品ですし、他人の評価に左右されて悩む事もないですね。良いですね。

 

※ここで勘違いして欲しくない事として「他人の為の作品」が全てダメではないという点があります。あくまでも良くないのは「他人が主体/原因/理由」な点であって、「他人の為」が「自分の欲望から生まれたもの」であったら問題無いです。
例えば「みんなを楽しませる為に◯◯を作ろう!」は「他人の為」がスタートになっているので良くないですが、「みんなが楽しんでいるのを見ると俺も嬉しいから◯◯を作ろう!」は「自身の為」なので大丈夫です。

まとめ

「他人の為だ」から生まれたモノは信じてはいけない。

本当に自分が心の底から、欲しい/良いと思うものを作る事が大事で、自身に嘘をついてはいけない。

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