ホモ・デウス読了。
ホモ・サピエンスは人類史?と思想?を総括するような?壮大なテーマを取り扱っていたので、正直、全てを理解出来てないと思います。
ただ、折角時間をかけて(半年くらい!?)読んだのに、このまま終わるのは勿体ない気がするので、改めて学んだことを少しでも思い出してみようと思います。
うろ覚えまとめ
人間は病気や死と戦い続けている。
技術は安くなり普及し、必要に応じてではなく、より良い生活を求めて使われるようになる。(整形は元々戦争で負傷した皮膚を治す技術だった)
人間は不老不死を目指す。遺伝子を弄るようになる。
人間は共同主観的事実(虚構、物語、宗教)を認知できた点で他の動物と違う。
科学は倫理感に言及出来ていない。宗教、虚構が倫理観や意識を支えている。
有神論→人間至上主義(ナチズム→共産主義→自由主義)
ナチズム(進化論的)は自然淘汰、共産主義(社会主義的)は他人を尊重し党に任せる、自由主義は個人を尊重し放任、いずれも人間に重点を置いている。
宗教(主義、思想)は中身ではなく、目的やテクノロジーによって、当時都合の良いものが結果的に採用され、生き残ってきた。自由主義が覇権を握ったのは、大量の人間と生産をコントロールする際に都合が良かったため。
人間の作業は専門化が進み、それは機械に置き換え易い。
意識は脳内物質の相互作用や外部からの反応によるもので、自由な自己は存在しない。ラットの脳に電気を流し「心地よいと思うから行動する」のは自由な自己がない事の証明、コントロールされている自覚は無い。セロトニンの量を調整する薬を飲むのもコントロールではないか。人間の意識はアルゴリズム。
≒オリジナルの考えはない(全てミーム)
個人の価値は無くなり、デザインされた超エリートが出現しアルゴリズムを支配する。個人は無用になりただ人生を浪費する。自由主義は崩壊する。
コンピュータ は自分より自分を理解してくれる。Amazonのサジェストを頼りにしてないか。
(ツイッターで誰かの意見を探して、自分の感想にしていないか)
データ史上主義、情報の自由を重視する。
コンピュータはビッグデータを利用し、個人の全ての生活に正確なアドバイスをくれるようになる。それも自己の判断だと思わせるような提案方法で。
人間は「ビッグデータに使われる情報を提供する」という形で存在価値を問われる。
データ史上主義を否定する思想・主義は登場せずに終わった。
とは言え自由主義自体も、共産主義のセーフティネットというメカニズムを都合よく取り入れ成立している。
データ史上主義も完全な覇権を握る訳ではなく、今までの思想や宗教を都合よく取り入れていくのではないか。
総括
そもそも俺がどうこう出来る話ではないので、考えるだけムダなのかもしれないスね。
人生を過ごし易くしてくれるアドバイスをくれる代わりに自由を失うデータ史上主義に、心を売り渡したくなる気持ちは、正直ありますね。
とは言え、企業(グーグルやフェイスブック)の思惑が入っているだろうサジェストは、すぐには、完全には信用できないと思うンで、まだまだデータ史上主義は来ないと思います。
色々と思考実験する機会になって、興味深く楽しかったです。