『テトリス・エフェクト』を読了、概ねハッピーエンドで良かったという話。
『ホモ・デウス』を読むのに時間がかかって、詰んでしまっていた『テトリス・エフェクト』をようやく読むことが出来ました。誕生日の時に頂いた本なんですが、ようやく。
PS4のゲームにも「テトリスエフェクト」という、ちょっと話題になったゲームがあるんスけど、今回のテーマは本の方です。
内容としては、テトリスがどうやって生まれて、そして版権争いを巡って最終的にゲームボーイで販売されるまでに何があったのかを描いた、ノンフィクションのドキュメンタリー作品なんスね。
テトリスが「バイラル」的に広がって、莫大な利益を生み出し、ソフトの内容としてどれくらい優秀なのかがこれでもかというぐらいに伝わってきました。
他方で、冷戦時代にソ連の鉄のカーテンの向こうと、誰がどうやってライセンス契約を交渉し、企業やエージェントに何があったのか、そしてそれにまつわる諸々の事件の詳細、が描かれてるンですね。当時の緊張感や興奮が伝わってくると共に、ここで個人的に今まで疑問だった、BPSというメーカーは何なのか、メガドライブ版に何があったのか、そもそもテトリスのライセンスは今はどうなっているのか、等々も氷解しました。(これはググればすぐに出てくる内容なんスけど)
この事件に巻き込まれ破産者や倒産する企業が出ましたし、何なら当時のソ連の社会主義下ではテトリスの作者のバジトノフ(バジノフ)にはたぶん1円も入ってなかったんスけど、最終的には倫理的な行動を取った人はちゃんと報われるようなエンドを迎えているようで本当に良かったです。
教訓としては
「ライセンスはしっかり確認してないと危険」
「正式な契約を交わす前に先走って大きく行動しない」
「良いゲームを作った人はちゃんと評価される」
という3点が得られました。
改めてテトリスの良さが伝わってきたので(出来るかどうかは別として)自分も「テトリス・エフェクト」を引き起こすような作品を作りたいと思いました。
あとテンゲンのNES版テトリス、ちょっとプレイしてみたいスね。